myurome’s diary from Italy

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【2021年父の日】イタリアの父の日に食べる美味しいドルチェ“FRITTELLE DI RISO(フリッテレ・ディ・リゾ)”

こんにちは!食べること大好きなフィレンツェガイドの岩本です。

フィレンツェはここ終日めっきり暖かくなりました。

郊外に出かけると、すももやモクレンの花が満開になってきました。  

 

 

日本では「父の日」は6月の第3日曜日ですね。

 

でもイタリアの父の日(Festa del papàフェスタ・デル・パパ)は

3月19日になります。

 

トスカーナ方言ではFesta del Babboフェスタ・デル・バッボといいます。

 

この日の聖人は聖ヨセフ(またはヨゼフ)、イタリアではサンジョゼッペと呼び、聖母マリアの夫でありキリストの養父です。

 

ここではイタリア的にサンジョゼッペと呼ばせていただきますね。

 

簡単にどんな人かお話ししますと、神のお告げにより小枝(または杖)の先に花を咲かせてマリアと婚姻します。

 

精霊により身ごもったマリアを一度は離婚を考えたものの、天使が夢枕に立ち神の意志だとわかり受け入れます。

 

エジプトへ逃避してヘロデ王の嬰児虐殺などからキリストを守ります。

サンジョゼッペはイエスの養父であり、その優しさ、従順、受容の心、創造性をもった勇気、労働者としての姿、目立たない生き方をし、そのようなことから教会、大工、労働者、未婚女性、父親などの守護聖人とされています。(使徒的書簡より)

1621年に法王グレゴリオ15世によって3月19日がサンジョゼッペの日になりました。

 

現法王により、2020年12月8日から2021年12月8日までの一年間を「聖ヨセフの特別年」として祝うことが布告されています。

 

このサンジョゼッペの日にトスカーナで食べるお菓子があります。

 

 

FRITTELLE DI RISO(フリッテレ・ディ・リゾ)

 

このお菓子はカーニバル時期からサンジョゼッペの日まで食べられるお菓子でちょっと変わってるのはお米が使われていることです。

 

古いお菓子で1400年代の料理本LIBRO DE ARTE COQUINARIA」にもすでに登場してます。

 

イタリアでは普段の料理でもお米の種類を使い分けていますが、このお菓子にはORIGINARIOという種類のお米をミルクで煮込んでラム酒や柑橘系の皮で香りづけをして卵をいれた、お米の粘りを使った揚げ菓子なんですよ。

 

各家庭で香りづけがレモンであったり、オレンジであったり、また干しぶどうを入れるかどうかも家庭によって違います。うちは庭で採れたレモンと干しぶどう入りです。

 

熱した油にスプーンで落としながら揚げていき、最後に砂糖をたっぷりまぶしたお菓子です。

 

揚げたてはふわ~っと柔らかくて後から後から手が伸びるお菓子です。

 

 

この時期はBARでもパン屋さんでも売っているので、カフェのお供やおやつに是非召し上がってくださいね。

 

そうそうカーニバルの時期から3月19日まで、シエナの中心であるカンポ広場にて特設の仮小屋でサヴェッリさん(SAVELLI)のフリッテレ・ディ・リゾが味わえます。

 

シエナにこの時期にいらしたら是非トライしてみてくださいね。