myurome’s diary from Italy

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【2021年】イタリアで過ごす復活祭・イースター

いろんな植物が芽吹いてきて春めいてきましたね! 

フィレンツェの食べることが大好きなガイドの岩本です。

 

先週の日曜日は復活祭でした!(2021年は4月4日)

 

日本ではまだあまり馴染みがないですが、イタリアではクリスマスと同じく大事なキリスト教の祝日です。

復活祭のことをイタリア語ではPASQUA(パスクア)と言います。

復活祭と呼ばれるのはキリストが磔刑にあった後に3日後に復活をしたことによります。

復活の象徴である卵を飾り付けに使ったり、正餐の始まりには必ずゆで卵を食べます。

 

 

今年は4月4日、来年は4月17日とこの祝日は年によって変わるんですよ。

なぜかというと昼の長さと夜の長さがほぼ等しくなる「春分の後の最初の満月の次の日曜日」にお祝いします。

この日はクリスマス同様親戚一同も集まってみんなで正餐を楽しみます。

フィレンツェでは子羊を使った料理がメインですが、デザートのお菓子についてお話ししましょう。

 

Colomba di Pasqua(コロンバ・ディ・パスクア)

直訳すると復活祭の鳩という意味です。

パネトーネのとよく似ているたっぷり卵とバターとオレンジピール等が入った鳩の形のケお菓子です。

一番古い伝承は6世紀ごろから戦争が終わった後に平和の象徴の鳩を型どった柔らかいお菓子を捧げたという説や、1930年トリノで生まれた卵型のチョコレート菓子が人気だったので、ミラノでもpan de Toni(パーネ・デ・トニ)を進化させたイタリア中で人気 のパネトーネの生地を使って新しい復活祭のお菓子を生み出したという説もあります。

上に砂糖衣とアーモンドが乗った甘いお菓子です。

ノアの箱船のお話の中のでも洪水の後、鳩がオリーブの小枝を加えて戻ってくる場面があり、オリーブの枝も鳩も平和の象徴ですね。

復活祭の時は教会に行って祝福を受けたオリーブの小枝を戴きます。

 

 

Uovo di cioccolato nero (ウォーヴォ・アル・チョコラート・ネーロ)

 

卵は古代ローマ時代からキリスト教の中で復活の象徴として復活祭には欠かせないものでした。

栄養価が高い卵は聖週間(Settimana Santa)子供達に配られました。

卵型のチョコレートのお菓子はルイ14世の時代に作られたという説もありますが、その時代は中もぎっしりチョコの詰まったものでした。

今の卵形のチョコができたのは19世紀にイギリスのジョン・キャドバリーが始めたと言われてます。

1905年からおまけ入とミルクチョコ味も登場します。

イタリアの子供達は外側のチョコも大好きですが、中に入ってるサプライズのおまけが男の子用と女の子用があり復活祭のプレゼントの子供達の楽しみとなってます。

現在有名バールでもスーパーでも気軽に買えて、大きさも色々あるので復活祭の頃にいらしたら是非お土産にいかがでしょうか?